この数カ月、特に気を付けていることがあります。
例えば機械の性能をより良くする為には油を注すとか磨などの方法を取られるでしょうが、人間の体を正常に機能させる為には筋力をつけ血液の流れをよくし、内臓の働きを良くすることです。
私の患者さんは歩行困難で拘縮があり、四肢の変形があり、長年体が不自由なままの方がほとんどです。慢性のものなので、めざましい効果は分からない代わりに、その都度動きやすくして、その良い状態を体に覚え込ませることを繰り返すうちに、少しづつ変化が出てくるようです。
さて気を付けていることというのは

  1. 上肢下肢どちらにしても患側と健側があるので、まず良い方の健側からの動きをつけてもらう(トレーニングを行う)それにより患側がどれくらい動かせれば良いのか目安が分かる。
  2. その動作をすることにより、どの筋肉を強くし、その結果何が出来るようになるかをしっかり説明する。何の為にやっているのかを把握してもらうと意識が高まり動作が機敏になる。

1と2を気を付けることにより患部の状態がより健側の状態に近づき、時間はかかっても正常の動きが出来るようになっていきます。かかる時間は個人差があり、年齢・筋力の強さ・やる気によって変わってきますが、やはり一番大切なのは前向きなやる気だと思います。